共に歩むストーリー 利用者さんひとりひとりの「したい!」ことの実現のために一緒に考え、一緒に体験し、一緒に感じ、一歩一歩、踏み出していきます。

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ださいヘルパーは嫌だ!

当時中学生だった彼女とはもう8年の付き合い。
最初は「友達と外出したい・・」という小さな願いを叶えることからのスタートでした。
軽い知的障害があったため、いつも外出は両親とばかり。もともと活発で自発的なSさんにとっては成長のタイミングでした。

当時中学生だった彼女とはもう8年の付き合い。
最初は「友達と外出したい・・」という小さな願いを叶えることからのスタートでした。
軽い知的障害があったため、いつも外出は両親とばかり。もともと活発で自発的なSさんにとっては成長のタイミングでした。
いざ外出の練習を始めた当初は「ださいヘルパーとは一緒に歩きたくない」と、途中で撒かれてしまうという始末。私達もおしゃれに敏感にならざるを得ませんでした(女心って難しい)。
次第に彼女との間には信頼関係ができ、言いたい事が遠慮なく言えるようになりました。練習の成果もでてきて、友達とのお出かけの実現はもちろんのこと、高校の時には電車を乗り継いでの自力登校も成し遂げました。
今では就職し、高校通学で自信がついたのか、元気に遠方まで毎日通勤しています。

気楽な!?一人暮らし

「もう年だし、施設に入るしかないのかなぁ・・」とため息まじりにつぶやいた一言がきっかけでした。
車椅子の50代男性のMさん。ご両親と同居されていたのですが、高齢になりご家族の介護力が低下してきていました。当時施設のショートステイを利用していた事もあり、ご両親もMさん本人も暗黙のうちに、いずれは施設に入るという選択肢しか考えていない状態でした。

「もう年だし、施設に入るしかないのかなぁ・・」とため息まじりにつぶやいた一言がきっかけでした。
車椅子の50代男性のMさん。ご両親と同居されていたのですが、高齢になりご家族の介護力が低下してきていました。当時施設のショートステイを利用していた事もあり、ご両親もMさん本人も暗黙のうちに、いずれは施設に入るという選択肢しか考えていない状態でした。
そんな時、「一人暮らしという選択もありじゃないですか」と私達が声をかけたところ、「一人暮らしか・・・。施設に入ってしまったら気軽に外出や晩酌もできないよな」と心が動きだしたMさん。
早速家探しからお手伝いを始めました。元々ご自身で事業を始めたりした経験のあるMさんはチャレンジ精神が旺盛な方でしたので、動き出したら早かったです。
今では気心の知れたヘルパーのサポートを利用しながら、自由に外出をし、大好きなお酒をたしなみ、悠々自適な生活を送るMさん。

母の笑顔のために

母親はきっと皆そうだと思うのですが、我が子を第一に考えるものですよね。二児の母親であるTさんも、自分の事より我が子の事ばかり考えてしまうそんなお母さんで、その生真面目さのためにいつしか精神障害を患ってしまいました。
上の男の子が寝たきりの状態で、ご飯は管で注入し、24時間介護が必要なお子さん。下のお子さんは保育園児で毎日送り迎えもしなければならない。Tさんの息つく暇もない日常。私達に出来る事はTさんの一息つく時間を作る事ぐらいでした。

母親はきっと皆そうだと思うのですが、我が子を第一に考えるものですよね。二児の母親であるTさんも、自分の事より我が子の事ばかり考えてしまうそんなお母さんで、その生真面目さのためにいつしか精神障害を患ってしまいました。
上の男の子が寝たきりの状態で、ご飯は管で注入し、24時間介護が必要なお子さん。下のお子さんは保育園児で毎日送り迎えもしなければならない。Tさんの息つく暇もない日常。私達に出来る事はTさんの一息つく時間を作る事ぐらいでした。
「外の空気を一人で吸うのってすごく大事ですね」と徐々に笑顔を取り戻してきたTさん。ゆっくり買い物をして帰るまでのたった数時間。それが彼女の回復には必要でした。母親の表情で家の空気は一変するし、お子さんへの影響も大きい。まさに家族の太陽なのだと、笑顔を取り戻したTさんに教わりました。